【武蔵野まんが道】#07 新章突入篇

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次なるターゲットはマンガ賞! と新たな目標に向け動き出したイチハチマル一同。強力な新メンバー『クワジマ』を迎え、一撃必殺の妙案は捻り出されるのか !?

タグチ(タ):我らがイチハチマル編集長。全責任が降り掛かるため、過激なアイデアには及び腰。
ハタ(ハ):編集部をまとめるアートディレクター。アート志向が強く、情緒と演出を優先しがち。
コバヤシ(コ):デザイナー。某漫画賞受賞の経験アリ。作画も担当するので苦手ジャンルを避けたがる。
ヨシダ(ヨ):デザイナー。広告制作会社出身のため、発想がセコい。すぐデータに頼る。
クワジマ(ク): WEB 担当。サブカル愛が止めどない。 

ハ : さっそく新メンバーから!
ク : どうもクワジマです。僕は「蟲師」からの発想なんですが、吉祥寺の漂う念とか夢、空気感を「 蟲 」的なものに捉えたら面白いかなって。漫画家の主人公だ けがそれを見れて具現化できる、みたいな。
ヨ : 漫画家って設定いいですね! 彼にしか見えない世界をうまく視覚化できそう。
コ : 世界観が大きいので 、読切だと割り切って説明しないのもありなのかなと。
ヨ : では続いて僕が。「 ゆけ!イチハチマル編集部」です! 僕たち自身をパロディにして、最初はギャグだけど、洒落にならない展開になって急にシリアスに。
ク : お~メタ的な感じだね。
ヨ : 前回の「おじいスワン」は、なんだかんだ正攻法だったと思うんです、マンガのフォーマットに対して。僕たちはプロじゃないので、もっと茶化して良いのかなって。
コ : では最後は俺から。「 現代版おむすびころりん」です。地下道ネタを扱いた いなと思って、迷い込んだ先が地下都市だったとか、危険生物が潜んでいたりとか。 昔のバラバラ殺人と絡めて、首を失くした主人公が地下へ探しに行くとか。 
ハ: 顔がないから焦りとか怒りとか、漫画力が試されそう。
コ : 地下に行くといろんな首があって、試しにはめてみたら変なことが起きたり。
ヨ : 星新一的なシュールさが。
コ : 実際読切は、星新一を広げるくらい がちょうど良いんですよ。
ヨ : 個人的には難しいゴールを目指した方が、マンガ道! って感じがしますけども。
ハ: 地下都市とか危険生物はいいファクターだなと思ったけどね。
コ : 少年探偵団とか、トムソーヤとか。
ヨ : スタンドバイミーみたいな。
ハ : みんなの案を聞いて思ったのは、イチハチマルを学級新聞に置き換えて、不良の子供達が街を巡るの良いなって。
ヨ:それ面白いですね! 毎話ラストに作った学級新聞が貼られてて。
ハ: ネタ探しに実際の武蔵野のエリアが 沢山出てくるんだけど、基本アングラ気 味で。悪い人たちに囲まれて育ったから、毎回トラブルに巻き込まれちゃう。「 鉄コン筋クリート」みたいなさ。
ヨ : 結果ちょっと不穏ていう。彼らは学 級新聞作るだけだから問題を100%解決できるわけじゃない。あれ?これ何にも解決してなくない? な回もあったり。 
ハ: 子供達も別にヒーローじゃないから、 暴力で解決したりもありな訳だよ。
コ: 軽く人とか死んじゃってるけど、次の話が普通にはじまるみたいな。
ハ: 感動話があってもいいし、すごくどしようもない無慈悲な話とかスピリチュアルとか都市伝説とかがあってもいいし。
ク : 宇宙人に拐われてもいいですよね。
ヨ : 帰ってきたけど、本当に前と同じ友達かわからないっていう。
ハ : まあいっかみたいな。
タ :いせやの奥にタイムマシンがあって、過去と行き来して恋とかしちゃったりね!
ハ :「 黄昏流星群 」か!(適当)
ヨ : ロマンティック~!
ハ : もう全案をまぜこぜにした感じだけ どね。ベースとしてはいいかな。
ヨ : 直球で面白くて、イチハチマルっぽい。 
ハ: 勧善懲悪じゃない感じ。フィクションだけどロードムービー的な。
ヨ : じゃあネームに向けて、設定やらプ ロットやらを練っていきます?
タ : いいんじゃないでしょうか。
コ : この場所からこういう話が広がるとかネタのタネを集めて。
ハ: あとは読切の中で、どこまで魅力的に表現できるかだなあ。
タ: 小出しの方がいいよね?
ハ: でも勝つためには全力出してかないと。 
ヨ : とってもワクワクしています!!!