【いま行っとかないとつぶれそうなお店】#02 手料理 みどり

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食べログ高評価、インスタ映え、芸能人オススメ、行列の出来る店…
皆さん正直飽き飽きしてません?
混んでるところにわざわざ行って、人と同じようなものを食べて、そんな人生何が楽しいの?
同調圧力に胸焼けしたあなたに向けて、〝ちょっとだけ〟スパイスの効いたお店をご紹介。

 三鷹駅から歩くこと5分。戦後「武蔵八丁特飲街」と呼ばれる赤線地帯だった怪しげな八丁通りは、近年若者向けの飲み屋が多く出店し、ハモニカ横丁に負けず劣らずの賑わい。しかしその路地の先に、時代に取り残された哀愁漂う場所がある。〝みどり〟のファサードが目を引くその名も「手料理みどり」だ。

 祝45年を迎えた店を切り盛りするのは、あったかい笑顔と福耳が魅力のみどりママ。花道の教授でもあるママは「10年で花屋にするつもりだったのに!」と笑うけれど、日中は会社社長だったり、バツイチだったり、娘さんを育てるため一生懸命頑張ってきたり、実は本名が「みどり」じゃなかったりと、その人生経験の豊さに、半世紀は伊達じゃないなと感服する限り。
 店名に「手料理」が付くのは、その日手に入れた食材で何でも美味しくしてしまうから。一番の変わり種は「くさや」。発酵液で漬け込んだアジの干物は、焼き始めると表まで漂ってくるほどパンチの効いた匂い。でも焼き上がる頃には嗅覚が麻痺しているので、安心して欲しい。噛めば噛むほど魚の旨みが溢れる新島産の逸品だ。同じく珍味の「岩茸」も岸壁を手作業で採取する10年物のキノコ。海藻ともキノコともつかない、未体験の食感が待っている。

 みどりでは定期的に「みどり会」なるゴルフコンペも開催中。次回は記念すべき80回。参加者募集中なので、腕に覚えのある方はぜひ。
 店内では、いつもママの明るい声が響く。こうやって楽しく過ごせたら、人生色々あっても案外そこそこ幸せなんじゃない?なんて、つられて笑顔になってしまう。ノスタルジックな三鷹の珍味「みどり」。一度体験したらクセになっちゃうかも。

手料理 みどり
Tel : 0422-54-2305
〒180-0006
東京都武蔵野市中町1-19-11
営業時間:20:00~22:30
定休日:日