【武蔵野まんが道】#06 反省会篇
| COLUMN
前回、ゼノンへの持ち込みを成し遂げ安堵の編集部。しかし結果は無念の再トライ…この企画これからどうします?
タグチ(タ):我らがイチハチマル編集長。全責任が降り掛かるため、過激なアイデアには及び腰。
ハタ(ハ):編集部をまとめるアートディレクター。アート志向が強く、情緒と演出を優先しがち。
コバヤシ(コ):デザイナー。某漫画賞受賞の経験アリ。作画も担当するので苦手ジャンルを避けたがる。
ヨシダ(ヨ):デザイナー。広告制作会社出身のため、発想がセコい。すぐデータに頼る。
ハ:いやあ、まさか本当に持ち込むとは。
タ:次はマンガ賞に応募したいよね。
ハ:やっぱりそこが現実的なのかな?
ヨ:連載となると、執筆続けられる体制あんのかとか色々求められちゃうので。
コ:純粋に作品の面白さをアピールする目的であれば、読み切りの方が。
タ:爪痕残せればいいんでしょ?
ヨ:賞獲れば誌面もWEBもきっと!
ハ:「おじいスワン」はもうおしまいということでいいのかな?
ヨ:「おじいさんがメカになって世界救う的なエンタメなら…」だそうですから。
コ:自分なりに反省をまとめまして…。
ハ:お! さすが作画担当コバヤシくん!
コ:ネームが大変難しくて。これ音ありなら多分17、8Pで済む話なんですよ。
ハ:そこに関してはサイレント貫けて良かったんじゃない?
タ:じゃあ次もサイレント?
ヨ:そこは内容次第でいいんじゃ?
コ:あとは、ゼノンのニーズから少し…「傾(かぶ)く」がコンセプトだったはずなんですけど…。
ヨ:「広く伝わるような作品が好まれます」って笑
ハ:全然傾いてないじゃん。
タ:「おじいスワン」の方が傾いてる。
ハ:反省受けて、思いっきりゼノンライクに振るのもアリっちゃアリだよね。
コ:それはそれでイチハチマルっぽいですよね。思い切り寄せてく。
ハ:次こういうの見たいってのは聞けたの?
ヨ:「この絵柄のエンタメ見てみたいけど、それで中途半端になったらなあ。」と。
コ:エンタメ雑誌なんですよね、コミックゼノンが。アート系というより。
ハ:ストーリーは王道で、セリフとか世界観が斜に構えた感じにするとか。
コ:もしくは尖った設定を考えて、それにエンタメを付け加えるか。
ヨ:「●●●」とかどうですか? 記事はダメでもマンガなら許されるのでは。
ハ:いいじゃん!「LAノワール」だ!
タ:「コナン」的な?
ハ:実際の取材をがっつりデフォルメして、若者たちの涙ありバトルあり。
タ:ちょっと追っかけられたり?
ヨ:「邪魔するな~!」の組織が居るわけですね。
ハ:「見えない強大な敵」みたいな。
タ:隠蔽しようとしてる。
ハ:「これ以上調べたら…」みたいな。
タ:あんまり事実っぽいとちょっと色々ね。あくまでフィクションならね。
ハ:もちろんポロリもあるよ。
ヨ:ヒロインのポロリが!?
タ:じゃあ「よろづ湯」とかどう?もう無くなったからさ。
ハ:センチメンタルになるだけじゃ。
タ:じゃあ「和歌水」?
ヨ:今号のグラフィティみたいな、取り壊された建物を巡る心霊ものなら。
ハ:つまり「蟲師」ってことだよね。
ヨ:女子ウケしそうです。
タ:じゃあ「何師」になんの?
ヨ:え? まあ、あの、何故迷い込んで何が起きてるのかを決めないと「何師」かは決められないんじゃないかと・・・
ハ:「ナンパ師」だよ「ナンパ師」
ヨ:吉祥寺だとそうなりますね。
タ:3文字がいいな3文字が。
ハ:いやタイトルはどうだっていいんですよ、まだ。