
連載開始から早1年。
イチハチマル編集部が迸る情熱(と少々の邪念)を込めて、企画から作画まで全て手がけた渾身の32ページをついに”あの”出版社に持ち込む日がやってきた!
さあ、鬼が出るか蛇が出るか、はたまたケンシロウに返り討ちに遭ってしまうのか!
その一部始終をしかと見届けろ!!
〒180 / タグチ(タ):編集長 ハタ(ハ):アートディレクター。今回欠席 コバヤシ(コ):デザイナー。某漫画賞受賞の経験アリ ヨシダ(ヨ):デザイナー
月刊コミックゼノン / 垣下さん(垣): 副編集長 阿部さん(阿):編集者

ヨ:さあ、ついに来ましたこの時が! あの武蔵野市を代表とするマンガ出版社「コアミックス」!「北斗の拳」や「シティーハンター」など数々の伝説的作品を抱え、近年では「終末のワルキューレ」で一大ブームを巻き起こすマンガ界のまさに傾奇者! 今回はコアミックスが刊行する月刊マンガ誌「コミックゼノン」での連載獲得を目指した持ち込み当日です!
タ:わかりやすい前段をありがとう。
ヨ:そんな巨頭に挑むイチハチマルの小物っぷりと言ったら…
コ:魔王城に偶然辿り着いちゃったレベル1の勇者の気分ですね。
タ:とりあえずエレベーター前に何故か鎮座してる神社で必勝祈願しとこうよ。
ヨ:待ってこれ完全にセーブポイントじゃん。
コ:ますますラスボス戦前みたいですね。
タ:持ち込む前から縁起の悪い話やめようよ。
ヨ:あー乗っちゃうんですね、エレベーター。
タ:そりゃ乗らないと持ち込めないからね。
ヨ:わ! ケンシロウだ! ケンシロウが僕たちに北斗神拳を仕掛けようと!
タ:違うよ、あれはただのフィギュアだよ。
コ:厳しい戦いを予見するかのようです。
タ:とりあえず編集部の方々をお呼びします。
ヨ:また6階のラウンジの景色が良すぎて、ほんと天空城みたいな。
タ:井の頭公園も一望できるし気持ちよく仕事できそうだよね。
ヨ:これが最期の眺めにならないことを願って。
タ:世紀末じゃないからね、持ち込みがダメだったら即死とかないから大丈夫だよ。
コ:と言ってる間にエレベーターが開きます。
ゼノン一同:はじめまして!!!! お越し頂きありがとうございます!
イチハチマル一同:今日はよろしくお願い致します!!

ヨ:どうしよう、爽やかだ。ハート様みたいな人ばっかりかと思ったのに。
阿:ゼノン編集部の阿部です。今日はとても楽しみにしてました。
垣:副編集長の垣下です。こんな感じの持ち込み初めてです(笑)
タ:すみません、取材も兼ねての大所帯で。
ヨ:2vs4なので数ではこちらの勝ちですね。
コ:持ち込みはそういうものではないです。
タ:百歩譲っても、カメラマンの小塩さんをカウントするのは違うと思うけどね。
阿:(笑)えっと、じゃあまずはどうしましょう?
タ:そうですよね! まずは僕たちのことを知ってもらおうかと思いまして、プレゼン資料を作って参りました。
垣:そんなわざわざ(笑)
ヨ:ちゃんとした編集部なんだぞアピールです。
コ:本当は全員で北斗の拳フルグラフィックTシャツを着たかったんですが、間に合わず…
ヨ:思い思いのカチコミスタイルで挑んでます。
阿:なるほど(笑)
タ:持ち込みって結構多いものなんですか?
垣:コロナ以降はWEB持ち込みが多くなりましたね。
ヨ:やりとりも全部WEBで?
垣:そうです。こちらからの講評もリモートで返したりとか。
タ:でも作者の人柄とかそういうのも見るわけですよね?
垣:もちろん直接会った方がよく分かるんですけど、持ち込みされる方にとっては気軽に持ち込めるようになったので良い面もあると思います。チャレンジの幅が広がったんじゃないかなと。
ヨ:僕たちはコアミックスさん一択です!
コ:武蔵野市じゃない出版社に持ち込んだら意味ないですからね。
タ:NHKの「マンガ道」を観て気分をしっかり作ってきました。
垣:こういう状況で持ち込みされることそうそうないですよ?(笑)
ヨ:一応緊張はしてます! 一応!
阿:(笑)じゃあそろそろ拝見させてもらって。
ヨ:ついに…!
コ:お納め下さい。
阿:いただきます(笑)
垣:えーっと、お名前はイチハチマルで…1歳。
ヨ:まだ生まれたばっかりで。
タ:本名とペンネームも一緒なんですけど。
垣:1歳(笑)
(暫し編集部の二人がマンガを読み込んでいく。ページをめくる音が会議室に響き渡る)

阿:これって完成までどのくらいかかりました?
コ:どのくらいかかりましたっけ。
ヨ:週一回の打ち合わせで進捗確認する感じで。最初は企画案出し合って、その後2案に絞ってネームにして、都度話し合つつ下描き、ペン入れという感じで。
阿:作画は完全にお一人で?
コ:そうです。
ヨ:4人で話を膨らませるだけ膨らませて、作画は丸投げです。
阿:非常に引き込まれました!
イチハチマル一同:ありがとうございます!!!
タ:本当ですか?
阿:本当です(笑)
コ:連載的には逆向きの反応の方が盛り上がりそうだなという気持ちもありますが。
ヨ:ネガティブ方向に誘導するのはやめてください!
阿:いや、非常に面白かったです。話自体はミニマムなんですけど、おじいさんの内面世界だったり、過去からの繋がり、どういう人生だったのかとか、広がりを感じる作品だなと思って。冒頭の6ページ目位で一気に引き込まれました。ここの佇まいが非常に良くってですね、ちょっと首をかしげてる仕草だったり、影を落としたような演出で、おじいさんが少し孤独を感じる人物かもなと伝わってきて。それに、この少し光を感じる表現ですとか、スワンボートを見た後に家へ帰ってからの寂しげな姿。淡々とした日常が繰り返される描写で、どんな人間で、どんな暮らしをしてるか分かるっていう、物凄くシンプルなんですけど、引き込まれる冒頭シーン。
ヨ:短時間でめちゃくちゃ読み込んでる…!
阿:そこから次第に夢の世界、妄想の世界に進んでいって、どんどん話が深く内面に沈んでいくんですけど、先が気になるような流れで非常に良かったと思います。おじいさんはスワンボートに恋してるんですかね? あわよくば一緒になりたいですよね?
コ:全く持ってその通りです。そこの部分が伝わったのが嬉しい。
ヨ:僕たちも、どう伝えるか悩んでた部分で。どんな愛なんだろうって。周りは理解されないかもしれないけど、スワンにピュアな愛を持ってて。
タ:偏愛ですね、偏愛。
阿:最初に読んだ時はなんとなく言語化できないような印象を受けたんですけど、もう一度読み返してみたら、おじいさんの目線だったり内面の描写ですね、恋愛とか欲とか全部ひっくるめたように描かれていたので、きっとそうなんだろうなと。ここの反復ゴマも良かったなと思いました。現実と夢の対比がすごく効いていて、演出としても優れてますし、画作りや構図が作品全体の雰囲気を作り出せていたかなと。
タ:僕たちは散々ダメ出ししてましたけどね。
ヨ:いやいやいや! まあ、見慣れちゃって(笑)
タ:何度もチェックしたからね。
ヨ:コバヤシさんへの素直な「ありがとう」が足りてなかったですね。
コ:いえ、大丈夫です。
阿:で、ここからなんですが。
ヨ:やっぱり来た! そのターンだ!

阿:この作品の鍵は、結構深読みしないと理解しづらい面にあるのかなと。読者側がある程度のリテラシーを求められるというか。読者に深読みしてもらうためには、主人公に興味を持ってもらわないといけない。現実でも、好きな人だったり気になる人の話って聞けるじゃないですか。逆に全然興味のない人だと「ふーん」って聞き流しちゃったり。それと一緒で、僕個人はどんな人なんだろうって引き込まれたんですけど、それがどのくらいの広さを持って伝わるのかという部分は、一つ懸念点かなと。
タ:なるほど。共感できる主人公かどうか。
阿:マンガ技法としてよく使われる描写だと、このゴミ拾いとか、人の為になる良いことをするとかは、読者に好かれる手法として効果的かなと思うんですけど。もしかしたらその部分をもう少し見せてあげても良かったのかなと。
ヨ:おじいさんの描写が淡白すぎると
阿:孤独感があって、それでも無理して笑って仕事したり、頑張ってる感。この人のことをちょっと好きになれる描写が多くても良かったのかなと。内面へグングン進んでいくに従って難解になる部分を、見開きや大ゴマで見せる画作りで分かりやすく見せる演出はうまくいっていたかなと思います。全体的な構成もまとまってましたし、ラストシーンも余韻があって。何よりすごいのが、全編サイレントなのに全部分かるんですよ! それってすごく難しい!
垣:ゼノンがサイレントマンガやってるからこそ、余計に気付くことだよね。
阿:先日コミックゼノン漫画賞で審査員を務めていただいた「ちるらん 新撰組鎮魂歌」の橋本エイジ先生が「まず漫画として成立させるのがすごい難しい」っておっしゃってました。漫画を何年ぶりに描かれたんでしたっけ?
コ:かれこれ10年位経ってるかもですね
阿:おー! そんなにブランクがあるのにサイレントで最後まで話を成立させて、しかもチームで制作してってのは、それ自体相当ハードルが高いことだと思うんで、何よりそれがすごいなと。
タ:ありがとうございます!
阿:垣下さんはどうです?
垣:作品の内容がどうとか、そういうのは大体言ってくれてたんですけど、絵はもちろん、演出が普通にめちゃくちゃレベル高えなって(笑)
タ:ほんとですか!?
垣:商業連載してておかしくないレベルですよ。あとはホント言い方悪いですけど、商業漫画を描けるか描けないかっていう部分で。賞とかだと「お、すごいな」って高評価もらえると思うんですけど、でもその後、連載と考えた時の「エンタメ性」をどうするかっていうところかなあと。作品のクオリティは抜群に高いと思います。10年ぶりに描いたとは思えないレベル。ちなみにこれはどのくらいで描かれたんですか?
コ:実は、ネームからだとすごく時間が掛かっちゃったんですよね…
ヨ:企画側があまりマンガに明るくなくて(笑)
タ:散々言うだけ言って、逆に「漫画的にはこれはないですよ」って返されたりして。
垣:まさに編集的なことを経て、この作品が出来てるわけですね。
コ:結果的にチャレンジングな話になってしまったんですが、まあやるかと。
タ:この話で吉祥寺が盛り上がるかっていうと、逆になんか、ねえ?
コ:僕たちはひねくれた雑誌ですから。
ヨ:めちゃくちゃ寄せた企画もあったんですけど、ちょっと違うんじゃないかと。
垣:昔小学館さんで受賞されたのはどんな賞だったんですか?
コ:スピリッツの新人マンガ大賞で。特段その後売れることもなく。
垣:一コマ一コマいちいち良いですよね。だいぶこだわってる。
阿:このアオリのアングルも上手いっすよね!
垣:やっぱり、作家さんのこだわりはとても大事で、それが細部の演出やアングルの一つ一つに宿っていると、読み手としてグッとくるものがありますね! ただ、こだわりだけを追求しすぎると大衆性が薄くなってしまう可能性があると思います。大衆性を出すには愛されるキャラクターがとても重要で、この作品を連載としてやっていくとすれば、主人公のおじいちゃんにみんなが応援したくなるような面白いアイデアがあると商業作品としては色々いけるんだろうなと。
タ:読者に愛される作品っていうんですかねえ。真逆ですもんね。
ヨ:大いに欠けておりました。
阿:いやいや、物語としてはとても良かったんですが、連載となると毎話読者に新しい楽しみを提供していく必要があるので。
ヨ:連載と読み切りだと、作品自体の狙いや方向性も変わってくる訳ですね。
阿:この作品はミニマムなキャラクターとストーリーが良さでもあるので、作品を広げていくという意味では難しいかなと。
垣:WEBに載せたら閲覧されそうな気はしますけどね!
タ:ホントですか!
垣:Twitterに載せる手法なら、結構みんな気になるんじゃないかなと。
ヨ:ついついサムネに誘われてツリー見ちゃうやつ。

垣:SNS経由の読者さんって増えてきてるんですよ。続きが読めるんだって、ゼノンのWEBに飛んできてくれたりとか。今は入り口がそちらにも広がってきていると思います。
タ:マネタイズできるもんなんですか?
垣:例えば、この前うちの漫画賞の作品がTwitterで話題になったんです。そこからうちのWEBに誘引された読者さんがいたんですけど、それって普段ゼノンを読まれてない新規の読者さんなんですよ。その人たちが他の作品を読んで面白いなと思ってくれたら、全体的なボトムアップにもつながるので、新規の読者を引き込むような作品はすごく欲しいし、貴重だなと。
タ:なるほど、結果的にゼノンへ繋がるんですね。
垣:そうなんです。単行本発売のタイミングに合わせてSNSに載せたら話題になって、単行本買いたいとか、続きの話を読みたいって読者さんが増えていって。そこから重版に繋がることも結構あるんです。
コ:「ルックバック」とか全編出してましたよね。
ヨ:太っ腹すぎませんそれ?
垣:見せちゃう漫画が多いかもしれないですね。先が気になるってのが大きいと思うんですけど、この作品を応援したいとか、ファン行動で買う面が結構強くなってきてるのかなと。
タ:それはコロナ以降の波という感じですか?
垣:もちろんコロナ以降、電子で漫画を読む読者さんが増えた点も影響あると思うのですが、それ以上に、SNSや漫画アプリをはじめとする漫画を掲載できる媒体が増えた事が大きく影響しているんじゃないかなと思います。たくさんの漫画に気軽に触れられるようになったので、実際に読んでみて「この漫画を応援したい!」というファン心理に繋がるのかなと。今ではYouTubeで声付きの漫画が掲載されたりと、本当に色々な媒体で漫画が展開して、そこから人気を獲得する時代になりましたね。
ヨ:すごい世界…
垣:例えば、読切として漫画賞に出してみるとかはどうですか?
タ:全然もしチャンスを頂けるなら! 今のお話を受けてエンタメに寄せるのか、もしくは…垣:あ、このまま突き抜けちゃうってのもアリだと思いますよ。
タ:賞狙いか我を突き通すか…
ヨ:連載的な都合で言うと、この持ち込み結果で今後の「マンガ道」の処遇を悩んでいたので、これから僕たちが向かうべき道の選択肢をご教授頂けたらと…何卒…
コ:究極、担当編集になって貰えたり…
ヨ:あわよくばこちら陣営に…
タ:オフィスの場所も近いので!!
ゼノン一同:(苦笑)
垣:ちなみにお好きなマンガは?
コ:大体「うしおととら」と言うようにしてます。
ゼノン一同:あー
垣:このコマは〝白面の者〟の影響ですね。
コ:めちゃくちゃパクってます。
ヨ:いえオマージュです。
垣:個人的にはクオリティはかなり高いと思うので、うーん、なんだろうな。もっとエンタメに振り切った作品を見てみたいなって。
コ:もう最初の企画打ちから、編集部の「文学」やってやろうぜ感がすごくて。
ヨ:言い訳のしようもない。
垣:いやでも、圧倒的な力量というか、パワーは。
阿:うん
垣:これ、下手に中途半端なエンタメ出されて「うーん、普通だな!」ってなっちゃうよりかは、このままかましてやるって感じで全編サイレントのままがいいのかも。
タ:サイレントの賞もありましたよね?
垣:ちょっとページ数が(笑)
ヨ:越えちゃいました(笑)
垣:吹き出しにバツ入れたり、喋ってないんだけど、言葉を記号でつい表現しちゃいがちだったりするんですけど、この作品はそういうの無しで自然とサイレントが成り立ってるので凄いなと。
垣:「イチハチマル」さんに掲載されているこの連載企画を予め読んだ時に、タイトルが「おじいスワン」て、どんなマンガなんだって(笑)
一同:(笑)
垣:どんなのがくるんだって(笑)
タ:持ち込みの連絡入れさせて頂いた時も、不安そうでしたもんね。
垣:どう言う状況なんだって(笑)
コ:持ち込み前に、過去の連載で事前情報がダダ漏れしてましたからね。
タ:僕は何も言わずぶっつけで突撃しようと思ったんですけど、NGくらったらどうするんだって、皆に言われちゃって。
ヨ:無事に記事になりそうでよかったです。
タ:この作品をネットに掲載頂けたりとかそう言うのは検討いただけたりするんですか?
垣:まずは本誌に掲載されて、その後に副次的な形でWEB掲載になる感じですね。
ヨ:それはやっぱり賞とか取ったり?
阿:そうですね…どうします?
垣:個人的にはエンタメ狙って欲しいなって。絵を見た時に思ったのは、例えば、田舎を舞台に土着信仰を題材にした何とも言えない異様な人間ドラマやホラー、主人公にひと癖ある時代劇ものなど、大人の読者に向けたエンタメ作品の方向性は合っているじゃないかと。
コ:商業っぽさ、早い段階で見どころが欲しい感じですかね。
垣:そうですね! 今のキャッチーさと演出を活かしたエンタメ作品を作ると良いんじゃないかなと! この作品を直していくより新しい企画を考えた方がいいかも、というのが自分の意見です。
ヨ:ネクストステップ的には、企画ができたらネームにして見せた方がいいのか、賞に応募しちゃった方がいいのか、ぶっちゃけどこが最短ルートというか、掲載へのリーチが短いんでしょう?
阿:すごく難しい質問ですね(笑)。多分連載を考えた時に、継続して作品を更新し続けられる力量があるかどうかがポイントで。月刊誌で言うと月30~40Pを安定して更新し続けられるかっていう編集部としての判断も必要です。なので個人的には漫画賞や読切で企画を試しながら、量を描ける力をつけるのが遠いようで近道だと思います。
垣:自分がすごくいいなって思った作品でも、編集部的に「ちょっと待て」となることもあって。
ヨ:ゼノンさん的に、こんな漫画欲しいとか選定基準みたいなのあったりするんですか?
阿:編集者個人でも基準あると思うんですけど、話に上がるのは〝あくまでエンタメ作品〟というところで。「どれくらい多くの読者に面白さが伝わるか」に重きを置いてる気がします。
ヨ:おじいさんの愛が偏りすぎましたね。
阿:僕はすごく面白かったんで、読み切りとか賞に出せたらいいなって。
ヨ:まずは読み切り掲載を目標に、ネームとかお見せしつつ、タイミング合えばマンガ賞も狙って的な感じが近いんですかね。
垣:もちろんもちろん、両方大丈夫です。
ヨ:漫画大賞は終わっちゃったんですよね?
垣:ちょうど今選考中で、次は6月ですかね!
タ:では次に向けてまた出直しということで。
ヨ:末長くよろしくお願いいたします!
タ:繰り返しますが、すごく近いんで(笑)
阿:お待ちしてます(笑)

ヨ:終わったーーーー!!!
タ:めちゃくちゃ高評価だったじゃん! すごいよコバヤシくん!
ヨ:これはゼノン側も相当震え上がっちゃったんじゃないですかー?
タ:やばいヤツら見つけちゃったぞ的なね!
コ:いえ、結果的には何も得られてません。
ヨ:いやいや、え? うそ? マジで??
タ:無事に成功したんじゃないの? もしかして失敗扱いなの?
コ:「おじいスワン」の連載自体は却下されてしまいましたから。
タ:そうだった。ついイチハチマルのプレゼンが出来た時点で満足してたよ。
ヨ:でも作画はめっちゃ褒められてましたからね! 爪痕は! ザクっと!!
タ:次回から新しい企画を練らなきゃだね。
ヨ:今回の反省も踏まえつつ、大衆に寄せんのか? 突き抜けんのか?
コ:作画的にも今後の改善点が見つかって、大変有意義でした。
ヨ:面白い企画が思いつけばこっちのもんですよ! 神作画がいますから!
タ:そしたら読み切り載せちゃって?
ヨ:SNSでも話題になっちゃって?
タ:気づけば連載になっちゃって?
ヨ:単行本! アニメ化!! 大豪邸!!!
コ:勝手に話を進めないでください。まだ何も始まっていません。
ヨ:取り乱しました。現実をみましょう。
タ:まあ今日は上々の出だし? ということで!
ヨ:一旦ジャンプしときましょう。
タ:え、突然何で? 別にいいけど。
ヨ:そりゃ初陣をサバイブできた景気付けに決まってるじゃないですか!
コ:まだちょっとその気持ち作れてないですけど。
ヨ:まあまあ、一回やっときましょ。
タ:今後の成功を願ってね。せーのっ
イチハチマル一同:おつかれっっした!!!!!
小(カメラマン小塩):大丈夫かなあ、この人達。
ゼノン編集部との壮絶な死闘を経て、首の皮一枚繋がったイチハチマル一同。しかし連載への道のりはまだ限りなく遠い…。
果たしてラオウを唸らせる企画は思いつくのか!
俺たちの戦いはこれからだ!!!