最初は、和食屋です、割烹のくずしです、みたいな感じでやってたんですけど、お客さんが好きに使っていただければいいかなと。居酒屋と思えば居酒屋でもいいですし、料亭みたいな雰囲気ならそれはそれでありがとうございます、ですし笑。お食事メインの方もいれば、お酒メインでアテにっていう方もいるし写真だけ撮りに来る人もいます。写真だけの方も一応食べて帰られますね、でも撮影の方が長かったり笑。
お店をはじめて10年です。いろんなところでやってました。脱サラして始めたおっちゃんって思われがちですけど、日本料理で修業して、最後は吉祥寺の「株式会社麦」さんで。(OUT BACK、金の猿、レモンドロップなどを展開)吉祥寺を作った男「野口伊織」みたいな。麦さんはダイニング居酒屋みたいなのも展開してたんですけど、全部なくなっちゃったんですよね。今はひとりでやってます。初めて独立したのがここです。この場所はもともとは不動産屋さんの事務所でなにもなかったですよ。 そこから内装からすべて作っていきました。社員を雇ってとかだとどうしてもブレちゃうんで。アルバイトスタッフはいるんですけど。
夜は単品、アラカルトから選ぶスタイルがメインで、もちろんコースもあります。日本酒を主とした、 僕の中では「酒場」として。ちょっといい居酒屋みたいな。時代っちゃあ時代なんですけど、SNSからのお客さんが多いですかね。最初の頃は前からのつながりからのお客さんでしたが、10年前ももちろんSNSはあったんですけど今ほど派手ではなかったですよね。

日なたという店名は、もともと「晴(はる)」って候補があって、それにしようかなと思ったんですけど、近くに同じ名前のバーが、「haru」っていう英語で書くお店があって、別にいいかなと思ったんですけど先輩のお店だったんですよ笑。マズイなと思って、まあもうじゃあいいや適当でって笑。適当というかわかりやすくて。意味わからない名前もあるじゃないですか。それよりかは呼びやすくて意味がなんとなくわかって、3文字でテンポよくて。そこまで愛着があるかっていうと今でも恥ずかしい感じです笑。いずれ「孫とおんなじ名前なんだよ~」なんてなりそうな笑
あんまり奇をてらったものは出さないように、洋食のものと和食のものを合わせたりとかそういうのよりは、もうちょっとストレートな感じの組み合わせっていうか。知ってるものを組み合わせて「あ、こんな組み合わせがあるんだ」って。
目標というか、今週も来年も、5年前から変わってないです。現状維持。飲食店って3年でつぶれるってよく言うじゃないですか。1年経ったら50パーセントなくなるとか。いやそんなことないよって思いながら、同じ時期に始めた同志たちが、7年目とか8年目になってだんだん店を閉め始めて。その中で10年続けてきたのってやはりすごいのかなと思います。