

もともとは洋食に特化した居酒屋で、パスタとかワインとか、僕もヨーロッパの方にしばらく旅しててそういうのを持って帰ってきて始めました。そこからお客さんと話しながらメニューをいろいろ変えていくうちにジャンルがなくなっていって、今の形に自然になりました。もともと料理も好きで、音楽も好きで、バックパッカーみたいな感じでいろいろ旅したり、旅のお金を貯めたり、そういうのでずっと厨房仕事をしてました。イタリアは長かったですね。和食店などで働いて、そうすると長期滞在が可能になるので。そこから戻ってお店を出そうと思って都内で修行してお金を貯めて、ここに至る感じですね。
三鷹は地元です。中央線で中野ー立川ぐらいの区間で近所でやりたいと思ってるうちにここが空いて。場所もいいし、正方形で、僕の理想としては30席ぐらいのお店で、ぴったりだったんですよね。全部のお客さんとぱっと顔が見えるように一応なってるんですよね。お客さんの顔が見える方がやりがいがありますよね。クローズキッチンでも働いてきたんですけど、キッチンの中って結構お客さんに見せられないような状態も多々あるんですが笑、ここだとフェアなんで。お客さんも作るところ見てるし。


「ライノスキッチン」って、まあ、好きな動物なんですけど、「サイ」 なんですよ。昔僕「パンダ」っていう会社で長いこと社員をやっていたことがあって、でパンダの社長が「動物系でいけ!」と笑。八丁通りの万歳パンダは全部後輩ですね。コパンダ (ハモニカ横丁)にも5年ぐらいいて、もちろん吉祥寺でも物件探したんですけど、三鷹で良かったですね。家賃とかランニングコストの面もありますけど、やっぱ三鷹は地元の人が多いんで付き合いも長くなる。吉祥寺ってどんどんお客さんが循環して現れてはいなくなってしまうんで、人は多いんですけどお店としては雑に扱われるじゃないけど、観光客相手ってなるとストレスがちょっと。三鷹のここだとお客さんがお店を大事にしてくれるんで、そういうふうに長い目でお付き合いができるしやりやすいですね。 ずっと来ていらっしゃるお客さんもいます。ただ年代があるんでね。僕今45歳なんですけど、35のときとは環境が違うんで、いろいろ笑。
吉祥寺とか阿佐ヶ谷とかあちこちで働いてきたんですが、出身もこの辺で、どこもやっぱ先輩がいるんですよ、どの駅のどのエリアにも。けど昔三鷹の南口はお店が多いですけど三鷹の北口ってなかったんですよ。この10年ですごい増えましたね。ここオープンしてすぐぐらいに「三鷹ハモニカ」がきて。南はずっと栄えてるけど、北はここ最近じゃないですかね人が増えてきたの。 吉祥寺も僕、好きなお店がどんどんなくなっちゃって。ジョンぽちの2階を、ここ借りる前に一回借りようと思ったんですよ。2階が空いてて。でもやめようと笑。マイペースだけどいいと思いますよ三鷹は。お客さんも共有してますもんねある程度。悪さもしづらい笑。
