【武蔵野都市伝説】File No.02 ダイダラボッチの足跡
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かつてオカルトの聖地だった街、吉祥寺。
しかし時は令和。妖怪の類には世知辛いデジタル社会である。まだ、彼らの居場所は残っているだろうか。
兎にも角にも「ダイダラボッチ」である。
全国各地に伝承が残る、山よりも大きな伝説の巨人。国つくりの妖怪であり、富士山を作った土で琵琶湖ができたとも、赤城山に腰掛けながら利根川で足を洗ったともいわれる。武蔵野市内ではヘイタラボッチとも呼ばれ、1歩目が善福寺池、2歩目が現在の横河電機グラウンド、3歩目が井の頭池と、その足跡と言い伝えられる場所も現存している。
ここまでの話を聞いて、なんとなくピンと来た読者の諸君、そう、そのまさかである。
近年武蔵野市で起きた、連続道路陥没事件を覚えているだろうか。たった半年間で、吉祥寺本町2丁目、八幡町2丁目付近と、2回立て続けに市内の道路が陥没したのである。
行政の報告ではどちらも原因は分かっていないという。これをダイダラボッチのせいと言わずして、なんと言えるだろうか。
近いうちに新しい足跡が発見されるだろう。
それはこの武蔵野が、心優しき巨人に見守られているシルシなのかもしれない。
イチハチマルでは引き続き武蔵野市内に蔓延る都市伝説を調査中である。
新たな情報をお持ちの方がいれば、ぜひお寄せ頂きたい。